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| このページは声優・矢島正明とその弟子 である私・ぺちゃという、感性と嗜好の非常に似通っている二人の、主観的かつ独断的なおしゃべりを文章に起こし たものであって、間違っても映画評論などという高尚なモノ を書いてるつもりは毛頭ございません。どうぞご了承下さい。 | |||||||
「めぐりあう時間たち」 原題：The Hours |
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| 監督 | スティーヴン・ダルドリー | 脚本 | |||||
| 出演 | ニコール・キッドマン/ジュリアン・ムーア/メリル・ストリープ/エド・ハリス/トニ・コレット | ||||||
| あらすじ ＆ 詳細 |
1923年、ロンドン郊外のリッチモンド。作家の ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)は、病気療養のために夫レナード(スティーヴン・ディレイン)とこの町に住み、『ダロウェイ夫人』を執筆していた。そんな彼女のもとに、姉のヴァネッサ(ミランダ・リチャードソン)たちがロンドンから訪ねてくる。お茶のパーティーが終わり、姉たちが帰ったあ
と、ヴァージニアは突然駅へと急ぎ、追ってきたレナードにすべての苦悩を爆発させる。その悲痛な叫びにより、レナードは彼女と共にロンドンへ戻ることを決
意するのだった。 1951年、ロサンジェルス。主婦ローラ・ブラウン(ジュリアン・ムーア)は妊娠中。夫のダン(ジョン・C・ライリー)は優しかったが、 ローラは彼が望む理想の妻でいることに疲れていた。今日はダンの誕生日。夜のパーティーを準備中、親友キティ(トニ・コレット)がやってきて、腫瘍のため 入院すると彼女に泣きながら告げる。やがてローラは、息子のリッチー(ジャック・ロヴェロ)を隣人に預け、大量の薬瓶を持って一人ホテルへと向かう。その 部屋で彼女は『ダロウェイ夫人』を開きながら、膨れた腹をさするのだった。 2001年、ニューヨーク。編集者のクラリッサ・ヴォーン(メリル・ストリー プ)は、エイズに冒された友人の作家リチャード(エド・ハリス)の受賞パーティーの準備をしていた。彼女は昔、リチャードが自分につけたニックネームミセ ス・ダロウェイにとりつかれ、感情を抑えながら彼の世話を続けてきた。しかしリチャードは、苦しみのあまり飛び降り自殺。パーティーは中止になったが、そ こにリチャードの母親であり、家族を失ってしまったローラが訪ねてくるのだった。 |
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| 矢島 | （映画館の座席に座ったまま無言）・・・・・・・ | ||||||
| ペチャ | 先生？ | ||||||
| 矢島 | あー、立ち上がれない・・・ | ||||||
| ペチャ | 大丈夫ですか？ | ||||||
| 矢島 | すごい映画だ・・・。呆然としてしまった。 | ||||||
| ペチャ | 前の列に座ってる男の人も、なんか立ち上がれないみたいですよ。 | ||||||
| 矢島 | こんな映画を観たらそりゃ無理ないよ。 いやー、ローラ・ブラウン役のジュリアン・ムーアが実に素晴らしい！！ |
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| ペチャ | ジュリアン・ムーアは、先生が大好きな「42丁目のワーニャ」で、エレーナを演じていましたね。ニコール・キッドマ ンの演技の方が2003年アカデミー主演女優賞を受賞する等、どちらかというと公には評価されているみたいですけ ど・・・。 | ||||||
| 矢島 | あー、あのエレーナをやっていた女優か！「42丁目のワーニャ」でのジュリアン・ムーアも良かったけどね。 でも、誰が凄いって、こんな構成を考えた脚本家が一番凄いよね。それとも、原作を忠実に脚本にしたのかな？だとしたら、原作者 が凄いと言うことになるけど。原作を是非読んでみたいね。 それにしても、こういう、三つの違う時代を複雑に交錯させるような綿密な構成を、よく考え出せるなー。これを書いた人は、本当に頭が好いと言うか、何と言うか・・・とにかく、感心してしまうよ。 それに、この映画を観ると、'' 人間と言うのは結局一人なのだ '' と言うことが、実に良く解るよね。 |
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| ペチャ | そうですねー。恋人がいようが、結婚していようが、子供 がいようが、人間は結局一人・・・。 あと、私がとてもシンパシーを感じたのは、何処にいて、何をしていても、本来の自分の居場所ではないような気がするという気持ちですね。人間の心の中に は、そういう、理屈では説明できない空虚で寂しい気持ちってあると思うんですよ。それがとても良く描けていたと思います。 |
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| 矢島 | ウーンなるほ ど。 逃れられない時の流れを表現したような音楽も実に素晴らしい。サントラを是非買いたいな。 とにかく、久しぶりに素晴らしい映画でした！！（了） |
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