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このページは声優・矢島正明とその弟子である私・ぺちゃという、感性と嗜好の非常に似通っている二人の、主観的かつ独断的なおしゃべりを文章に起こし たものであって、間違っても映画評論などという高尚なモノ を書いてるつもりは毛頭ございません。どうぞご了承下さい。





















「21グラム」




  演出 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ 脚本    
  出演 ショーン・ペン/ナオミ・ワッツ/ベニチオ・デル・トロ  

あらすじ

詳細

重度の心臓疾患で死を待つだけの大学教授ポール(ショーン・ペン)。
彼の妻が子供を欲しがるのは、夫を愛するが故ではなく、やがて訪れる孤独を紛らわすためだけであることを、彼は見抜いている。

中流家庭の幸せな妻クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)
は現在の幸福の先にどのような落とし穴が待ち構えている のか、まだ知らない。

神の声を聞いて改心したという前科者ジャック(ベニチオ・デル・トロ)はやがてその神自身によって裏切られることを想像する術もない。

この3人の人生がある事故によって交錯したとき、悲劇が悲劇を呼び、彼らに絡みついた見えない糸は断ち切れないものになっていく。









矢島 いやー、実に暗く重たい映画だ。
「21g」というタイトルとは正反対。

これから仕事なのに、何かやる気が無くなっちゃった・・

でも、すごく見応えのある映画だったよ。
ぺちゃに誘われなければ、知らないままになっていた映画だな。


ペチャ 同時進行する3人のエピソードが過去と未来と現在の時系列をとび越えて交錯し、
物語を少しずつ組み立てていく構成。
こ れだけ時間軸が異なっていると、ストーリーを知らないで見る人には少し解 りにくいかも。
(時間軸が違うことさえ最初はわからないので。)
わたしは、 ストーリーを大体知っていたので解りましたが。


矢島 うん、最初のう ちは、 よく解らなかった。 (笑)
だけど、ある瞬間すべてがつながって、 ぐさっと心に来た感じ、
徹底的にリアリティーを追及するためにドキュメンタリーっぽく作っている感じがしたね。


ペチャ そうですね。そういう効果を狙ってカットバックやハンディ・カメラなんかを使っていたみたいです。
先生は、ああいう時間の流れを無視して組みたてられた構成を、どう思いました?


矢島 刺激的でおもし ろかった!これによって観客は、
起こっている事柄」に対しての興味と息つく間もない緊張感や不安感を最後まで持続せざるを得ないので
積極的に映画に参加していける。
ところで、タイトルの「21グラム」って、どういう意味があるの?


ペチャ タイトルの「21グラム」とは、人間が死んだ瞬間に軽くなる重さのこと。
すなわち魂の重さなのだそうです。
由来は、1907年にマサチューセッツ州で行なわれた 実験によるものです。
ダンカン・マクドゥーガル博士が数年に渡って、人間の死の瞬間の重さを計ったんです。
ただ、今から100年前のことなので、ハカ リの精度にもムラがあり、
実験結果は人によって異なって、14グラム〜35グラムに至ったそうです。
で、その平均が21グラムだということなので、結構いいかげんな数字なんですけどね。


矢島 へー、初めて知 りました。
人間はたった21グラムのためにこれほど苦しむのだ、と言う映画だったわけだ。


ペチャ ちなみにこの人、犬についても同様の実験をしており、
犬の場合は重さに全く変化がなかったらしいですよ。



矢島 どうしてなんだろう?


ペチャ 魂を持つのは、人間だけと言う事なんじゃないですか?


矢島 そんなのウソだ!(注・先生はメチャクチャ動物好きなんです。)

    ペチャ まあまあ・・・(笑)。
結局、研究成果を発表したものの、信憑性の低さから、学術的には認められていません。
魂の重さは、他にも2グラムなど諸説があり、まだまだ謎ですが、
私的には魂の存在を証明すると言う意味で、これが事実であればいいな、と思いますけれど。
   
    矢島 ところで、前科者ジャックをやっていた俳優は誰?    
    ペチャ ベニチオ・デル・トロです。トロ様と覚えてあげてください。お刺身みたいだけど。
主人公3人は、全員今年のアカデミー賞にノミネートされています。
ショーン・ペンは「ミスティック・リバー」で、ナオミ・ワッツとベニチオ・デル・トロは この「21g」でのノミネートです。
3人とも受賞してもおかしくないくらいの凄絶で痛々しいほどの演技ですよね。
   
    矢島 ショーン・ペンは数学の教授か何かみたいだったね。    
    ペチャ そうですね。ショーン・ペンも、若い頃は私生活で悪さばっかりしてい たせいか、
チンピラとか殺人犯といった役ばっかりでしたけど、こういう知的な役ができるようになったんですね。
けっして地だけでやっていた訳ではないとい う事がよーく解りました。
ショーン・ペンさん、ごめんなさい。私は、あなたという役者を軽く見てました。
単に演技が上手いと言うような事だけではなく、鬼気迫るものがありました。
   
    矢島 そうだね。だけど、 最後のカットは余計だと思うな。    
    ペチャ 廃棄物に雪が降り積もるシーンですか?どうして?    
    矢島 みんながボロボロになってしまったのは、十分解ってるんだから、
最後にああいうシーンをつけられると、絶望の駄目押しをされている感じがしてしまって、
説明的な印象を受 けるんだよね。
それに、ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は宗教に生きる力を見い出して真っ当に生活していたのに、
あれじゃ救いが無いよ。やはり何か救いが欲しいなあ。
   
    ペチャ

うーん。でも、ポール(ショーン・ペン)の自殺行為によって、
クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)はジャックを殺さずに済んだし、
ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は最後に家族のもとに戻りますよね。
ポール自身もボロボロの肉体から開放されて、やっと魂の自由を得た訳で・・・

これって「再生」なんじゃないですか?

   
    矢島 あぁっ、 そうか!!

うーん、なるほど。

そういうことな ら、あのラスト・シーンは、
傷ついた心と体すべてを聖なる雪が包み込んでシンシンと降り積もるという理解になるよね。

そう考えた方が、に落ちるし後味もいい。
この作品は、「救済」、「絶望」「再生」」の物語なんだ!!

こ のアルハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の出世作
『アモーレス・ペロス (原題「Amores Perros」99年作品)』も是非観てみたい!
   
    ペチャ

私の後ろの席の女性、泣いてましたね・・・。

神が定めた運命に翻弄される3人の胸のうちに渦巻く「喪失」、「妄執」、「救済」、「憎悪」 という感情は、
おそらく誰でも一度は味わったことがあるものなのだと思います。
是非ご覧下さい。

久々に私の「21g」が揺り動かされた映画でした。

   

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