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このページは声優・矢島正明とその弟子 である私・ぺちゃという、感性と嗜好の非常に似通っている二人の、主観的かつ独断的なおしゃべりを文章に起こし たものであって、間違っても劇評などという高尚なモノ を書いてるつもりは毛頭ございません。どうぞご了承下さい。





















「宮城野」


  演出

佐藤 信

脚本

矢代 静一

 
  出演

毬谷 友子/大鷹 明良

 

あらすじ

詳細
「宮城野」は矢代静一が昭和四十一年に発表した語り芝居。江戸天保年間の麻布の岡場所を舞台に、女郎・宮城野(毬谷友 子)と、なじみ客のにせ絵師 弥太郎(大鷹明良)が交わす会話が予断を許さない方向へと進んでゆく。弥太郎は師の写楽を殺し、その孫娘と逃げる。宮城野は好きな弥太郎の身代わりとなっ て…

八月四〜六日まで東京・初台の近江楽堂で上演された。
毬谷友子が再演を続けている「弥々」(芸術祭賞受賞)はある女性の一生を一人語りで演じるが、 「宮城野」は密室の中の一定時間の会話がメーン。毬谷「人 間の内面の深いところへどんどん入っていくような難しさを感じる」と話す。「女郎の魔の部分と純な部分をいかに観客に説得力を持って演じられるか、甘やか してくれない台本」とも。それだけに「何年やっていても、そのたびに新しい発見ができると思う。これでまた一つ脱皮できたら…」と意気込む。劇中で毬谷は 得意のオリジナルな歌を織り込むが、宮城野の「初恋の男へのラブレター」とか。








ペチャ 今回は、私ぺちゃは仕事のため先生お一人での観劇となりました。
父である故・矢代静一の 作品「弥々」をライフワークにする女優・毬谷友子が、同じく父 の代表作「宮城野」に初挑戦というわけです。毬谷さんは「こ れまでにない自分が出せたら…」と意欲的に挑戦したと言うことですが、どうでしたか?


矢島 うーん・・・。宮城野という女が、よく解らないと言うか何と言うか・・

ペチャ 「単なる馬鹿な女」にしか思えないですか?

矢島 正直言って、そうなんだよね

ペチャ 私 も以前、別の役者さんでこの芝居を観ているんですが、宮城野に全くシンパシーを感じることが出来なかったんですよね。な ぜ、自分を虐げる人達の為に、こ こまで自分を犠牲にして尽くさなければならないのかが、さっぱり解らないんです。
フェリーニの「道」のジェルソミーナみたいに、愚かだけれど可愛い女というのであれば、まだ魅力を感じると思うのですが、そういう可愛さも感じないし。


矢島 それは、戯曲の問題だと思うんだよ。
宮城野が人に尽くそうと決心するキッカケというのが、子供の頃に雷に打たれそうになった時、一命を取り留めたという事件な訳だ けれ ど、その話に観客を納得させるだけの説得力が全くないんだよね。


ペチャ 確かにそうですね。そんなことで、ここまで自分を犠牲にする奴がいるか!?って。(笑)
でも、この戯曲について、毬谷さん曰く
「『弥々』の次は、と単純に思っていたが、今はとんでもない物に手を付けてしまったという感じ。ものすごく緻密で、深く練られた戯曲。何年やってもあきな い台詞だらけ」
と、あらためて父の作品の大きさを認識したという事なんですけれど。。。


矢島 矢代静一はキリスト教徒でもあるから、マリア像という理想的な観念を宮城野に投影して、無償の行為”と言うモノの世の中での有効性を、観念的に描こうとしているのだとは思うよ。だけど、観念の中で描かれたモノだからこそ、役者がそれを観念的に歌いあげ ちゃだめなんだよ。役者がそれを地面に引き摺り下ろして演じないと心を打たない。観念を歌うのであれば、それは演劇でなく歌だと思う。なのに毬谷さんは娘としての父親への尊敬と愛の中で、宮城野という役を綺麗に綺麗に歌い上げている。だから生活観が感じられないんだ。宮城野という女のリアリティー(実在感)を感じない。そのために、宮城野に対して、「何てけなげで哀 れなんだ」という気持ちにさせてくれない。「女優・毬谷友子が良く頑張って演じているなあ、きれいな声だなあ。」という印象しかな残らないんだよ。デクラ メーション(台詞劇)としては成立するけど。
反論のある人もいると思うけれど、ま、ぼくは近代リアリズム論に毒されて育った俳優だからね



ペチャ またまた毬谷さん曰く
「人間の内面の深いところへどんどん入っていくような難しさを感じる。女郎の魔の部分と純な部分をいかに観客に説得力を持って演じられるか、甘やか してくれない台本。」
とのことですけど、そういうところが感じられなかったということですね。



矢島 そう。ご本人が言っているように“女郎の魔の部分と純な部分と いう陰影を出さなきゃいけないんだけど、その陰影が全然ない


ペチャ わたしが以前見た「宮城野」で一番不満だったのは、この二人が愛し合っているのか何なのか最後ま で全然解らないということだったんです。
まあ、宮城野は最後まで弥太郎に尽くす訳だから、きっと好きなんだろうなーとは思うのですが、論理的にそう思うのであって、それほどの愛情も伝わってこな いし、弥太郎は宮城野をただ利 用しているだけなのか、本当は好きなのか何なのかがさっぱり解らなくて・・・。最終的にそれが伝わってこないと、この芝居は訳がわからないと思うんです が、その部分は如何でした?



矢島 毬谷さんの「宮城野」でも、そのへんの二人の関係 は良く解らなかった。
もう一つ不満なのは、宮城野って、夜鷹に毛の生え た程度の安女郎なはずなのに、毬谷さんの衣装がまるで花魁のようなゴージャスな着物なんだ。エ ンターテインメントとしてのサービスなのかもしれないけど、あの衣装じゃ、宮城野に全然哀れを感じないし、哀れを感じなければ、心を打たない。



ペチャ まあ、見る側としては、お芝居に納得できなくても、そういうところで目を楽しませてくれれば、多少は我慢できるという部分は ありますが。


矢島 ところがお客さんの方は、多少は我慢できるどころか、大 満足で割れんばかりの拍手なんだよ。毬谷さんの方も、その拍手に感動して涙ぐんだりして・・・何か、すごく不思議な雰囲気だったよ。。。


ペチャ ああ。 それ、前回「弥々」を近江楽堂で観た時もちょっと感じました。観に来ている人達が、毬谷さんの世界か、もしくは矢 代静一作品の熱烈なファンの人達ばっかりで、見る前から、芝居の出来がどんなでもOKみたいな雰囲気狭 いスペースだから、そういう特殊な雰囲気を感じるんでしょうね。まあ、好きじゃない人は来る訳な いんで、あたりまえと言えばあたりまえなんですけど。でも、私みたいなのは、なんか紛れ込んだ部外者みたいで、ちょっと違う世界と言う感じが・・


矢島 うん。矢代静一という作家と、父の作品を敬愛する娘の毬谷友子という女優、そしてその二人の世界に 心酔する身内的ファンばかりが集まって、なんだか皆で傷を舐め合っているよ うな 感を受けた。
あと、 毬谷さんに比べて、弥太郎役の大鷹明良君が地 味というか、完全に演じきれていないところも不満が残りました。



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