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矢島とぺちゃの観劇日記

新国立劇場　小劇場

THE LOFT

概要

THE LOFT──言葉の芸術である演劇により一層の緊密性を追求するため、小劇場を半分に仕切った空間をつくりあげる「THE LOFT」。この濃密な空間にふさわしい作品・スタッフ・出演者により、３作品をおおくりします。俳優たちの息づかいを間近に体感することで、演劇の持つ言葉の力に新たな魅力を見つけてください。

日本初のクローン法違反で堀川夫妻が逮捕され、裁判になるというニュースが流れるなか、ＥＳ細胞バンクの営業部員、芹沢夏雄（＝ＫＯＮＴＡ）が羽根田聡子（＝キムラ緑子）のもとを訪れる。

今は亡き芹沢の父は、２０年前にクローン人間を誕生させた産婦人科医であり、聡子の息子の融（＝若林　誠）こそが日本初のクローン人間であり、そのその真実を世間に知らせると芹沢は言う。

聡子は重い遺伝子病の患者で、夫にも内緒でクローン人間の母親になったのだった。その事実は妹の西宮真梨子（＝佐藤　あかり）とだけの秘密。姉と正反対の行き方をする真梨子。何も知らない家政婦の谷さやか（＝橘ユキコ）、融の恋人の柳澤風子（＝上田桃子）。

だが、ついに融が自分の出生の秘密を知ることとなる。

以前九十九一さんのお芝居「なんぼのもんじゃい」を観に行ったとき、その打ち上げで元バービーボーイズのＫＯＮＴＡさんとお目にかかりました。音楽や芝居に関するお話を色々聞かせていただいて、それ以来彼の活動にとても注目していたのですが、新国立に初出演と聞いて、観に行ってきました。

実は、このお芝居、観に行くまではそれほど期待してなかったんですよ。

篠原　久美子氏が栗山　民也氏から、「クローンをテーマに」という要望で書き下ろした作品ということで、「よくありがちな、文明＆科学万能批判的な話なんだろうなー」くらいに思って行ったんです。（関係者の皆様すみません！）

ところが、意に反してこれが中々のクリーンヒットだったんです。

特に主演のキムラ　緑子さんの演技が素晴らしく、とても勉強になりました。

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