とにかくあれはもう40年近い前ですから、記憶がしっかりしていないんですけれども。
ディレクターは、「この作品は市ヶ谷スタジオで録っていた」と言うんですが、
僕は赤坂の三栄スタジオで録っていたと思うんですよね。
そのくらい記憶があいまいになっているんですけれども。
そこで観た、最初の「宇宙大作戦/スタートレック」の印象というのは、
非常に荒唐無稽に感じたというのが正直な気持ちですね。
あの衣裳といい、あのメイキャップといい、あの背景といい・・・。
本当にこれは、ファンの方には申しわけない感想なんだけれども。(笑
でも、回を重ねるごとに、だんだんおもしろくなってきて。
われわれが思っている命というものの形態も、こんなふうにいろんな形が考えられるんだということだとか。
未知のものを理解し、それにコミュニケーションを持とうとする。
そこから未来が開けていくのだという「スタートレック」の世界観とか。
そこへ至ったのは、それこそ何十年という航海の末ですよ。
むしろファンの方に教えていただいたというのが偽りないところですね。
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